ゼロ地点3/ひだかたけし
コンクリートシティ
おはよう、こんにちは、
こんばんはさ
やけに、打ち付けて来るじゃん
雨 、雨 、雨
真白き響きの骨組みだけになって
ソレハ死に近付いて居るのかい?
ソレハ単なる無なのかい?
五感を越えて在るもの観え始める頃、
無と呼ばれてた物の向こう
もう透けてしまうから
幾ら覆い被されても
存在しなくなる
終わりとしての死、
存在し始める
始まりとしての死、
新たな生の次元
変容する意識魂
コンクリートシティ、
白骨かんかん鳴らし
ますます清やか剥き出し
オマエが覆い隠しているもの
物質のイノチ、踊り出す躍り出る
スコールに濡れそぼつ街並みの一角で、
迸り出る死の向こう、光の蝶たち還る場所。
戻る 編 削 Point(6)