抱擁A/みい
黒砂糖をつかむきみの手で
いきのねがとまるゆめをみた
きみとは一生せっくすなどできず
それでもしぬほどおんなじになりたいせいで
あたしはどんどんきみになり
なぜ、あたしの話がふしぎなせかいで
きみが生きているのか
ただ
食べたい、ざりざりの
まくでおおわれるせかいを
ほっぺの中では丸くなるよう
なめてとかしたの
コップに落とす
水ではとけないんだよ、って言って
そういうので抱くだけの
きみは ゆらあり、
あたしのしぬのを
いちばんの、
あったかいので抱いた
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