白昼/ルイーノ
枝葉を伸ばす像よ
木々の裸に似ている
きみの輪郭を見ている
眼球は潤いに黒く
星を湛えた
沼のようにも濡れる
白い肌の魚
熱病を折り込む
水草と語るのはお止しよ
重い身体は沈ませ
その髪の合間から覗く
踊るよう
またあるいは泳ぐよう
鮮やかな逃走を遂げた
無我に広がる絨毯は
速度を秘めた眠りにある
裸体が造る影の漆黒
シーツの中
雲海は静かだ
陽光を浴びた乳房は
宮殿の質感へと旅立つ
杯を狙う根を伸ばす
白昼にも顕わな産毛たち
それはきみの心のよう
輝きを集め
なおも深い呼吸を継ぐ
音も声も忘れ
この午後にはぼくら
何もない
空白をつくるのだ
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