白いシーツの波跡/
まーつん
と
今度は
安らぐ眠りを得た
子どもの様な寝息を立てる
二つの身体は塵に還り
夜風が抱き上げ、持ち去った
勤めを終えた星と月、顔を見合わせ頷くと
太陽を呼びにどこかへ行った
虚しさに満ちたひと時に
やがて朝陽が射し染める
そこに響き渡るのは
笑いさざめく二人の声
新たな一日の源へ
駆け足で遠ざかっていく
その騒々しさに目覚めると
眠れぬ夜は立ち去って
ぼんやり眺めるカーテンに
雀の影が踊っていた
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