恋の終わり/
梓ゆい
恋が終わると
理由を付けなくても詩が書きたくなる。と
誰かが言っていた。
ズタズタに切り裂かれ
泣き崩れて動けずにいた私も
思いの丈をぶつけるかの様にペンを握り
白い紙に殴り書きをする。
苦しくて
心をかき乱す叶うことの無い願いや
消化をする事が出来ずにいた想いや
腹の奥底に留まったままの感情は
声や言葉に姿を変えて
一遍の詩がしっかりと受け止めてくれる。
戻る
編
削
Point
(2)