し ん/あらい
ソレイユの襞をぬけ
うつぶせたさきにあるきざし
封してさ。
まえのルミネセンス
とじこめられた濤のパッと
ゆれるたび
爆ぜおとされた微睡みや
てのひらが花ひらく
廻れ道してあれば
熱よなないろに
芽吹くのこりの呼ぶことは
はっとふるえ
ロジックのスズメが
ぽつぽつ火傷する
すわるベンチにいない背中が
すこしわらった呼吸を埋める
すべて街角にざわめきを濾す
詩はそだつ皮膚で
ねむれない魚
しろい手袋のうちで
ゆび、とける。
いつかなめしずむ、藍
ひとくち。
ハートのカードを食べに
にげる。
こえがする、するよね
こう、だれだ と、うたっては
けものを放て。舌のうえに、ね
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