文兄さん/鏡文志
と思う。
弔辞 三男○○
文兄さんへ。文兄さんは、みんなのために死んだよね。
借金抱えて周りから責められて、どうしようも亡くなって…
僕はずっと思ってたんだ。
エゴイストばかりの親戚の中で、みんなのために生きて死んだ人が、一人でもいたかって。
文兄さん、いつも笑顔でサーヴィス精神を忘れず、みんなに優しかった。
……こんなバカに弔辞なんか読んでも、仕方ない。
さようなら、バカお兄ちゃん。
……ありがとうございました。
『最果て唱歌(The Birds/We’ll Meet Again意訳』
さようなら、あの縁、この縁
また晴れた日の朝に
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