骨粉/リつ
で
だんだん死んでゆくヌイグルミより
継ぎ接ぎしたスクラップメタルより
寒い。
そんなふうに
寒く青白く
どこまでも冷たく
燃え
私は燃え続けるのだ。
死臭さえ無機質に
せめて凍てついた指の揺らめきから流れる血が明かければ
くちづけは
赦されるのだろう。
熱は地獄の確かさで渇く。
干からびた私は砕けて羽根より軽く降り注いでは、
あの清い眸を蹂躙し尽くし
黝い瞋恚の焔
赤赫と
私を憎んでくれたなら
奇跡以上に本望だ。
くちづけよりも尚白く
山梔子よりも尚甘い
浮遊する
骨の粉
魄を宿して消え残る。
日本web詩人会 初出
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