破壊/
栗栖真理亜
刻まれて
行き場すら失いつつある
人間でも確かに
手を差し伸べようとしてくれた者達もいた
街行く人に呼びかけ
署名を頼む人々
僕らの場所を失わないように立ち上がり
声を上げて奮闘した人も推した人もいた
しかしその努力も虚しく
僕らの環境は著しく変わろうとしている
もし僕らに声があればこう叫ぶだろう
全ての人間の無関心が僕らを殺す
破壊を止められるのは貴方達人間なのだと
戻る
編
削
Point
(2)