鎮恨歌/
栗栖真理亜
侘びながら
叶わぬ夢の寂しさを
眠りという行為で紛らわせているだけなのに
耳をすませば遠く、遥か遠くで
優しい君の声が聴こえてくるような気がして
ココロを研ぎ澄ましじっと耳をそばたてるけれど
冷たく漂う闇のなかではどんな物音すら消し去られ
無表情にしてしまう
哀しみは君のなかにも染み込んでいるだろうか
私は知りたい
君だけの真実を
それが唯一、私にとっての安らぎとなるだろう
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