春休みの日に/ひだかたけし
 
春の日和のうっすら青
微笑むかのよう靄がかり
やはらかふかい無言のなか
自ら孕むもの差し出す如く

今日の私の呆れられ
いつもの我意を忘れ去り
気付けば青緑の瀞に佇み
響き来る言葉ひたすらに
耳傾ける内にうっとりと
一体どうしたのと君の声

今日の夕べに時とまり
暮れの日和の桃のいろ
うっすら染まる頬の想い
斜光に照らされ浮き立ちて
何もかもが恥ずかしげに
自らの在ること差し出して
この世にたたずむ輪郭を
淡やかな彩にて際立たせる

今日という時、今日の日に 、

 今日というこの瞬間に

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