文学が救うべきものは、命ではなく物語である/鏡文志
親に対し望んでいたことは、殺すことではなく発狂した時でさえ、優しくしてくれることだった。
(徐に長男の遺影を見ると)それが、貴方の物語です!
お兄ちゃん。僕はお父さんお母さんに愛されたい依存したいと言う貴方の思いが最後まで分からなかった。貴方は私に対し、吐口として依存していたし、それは恋人から友人に至るまでそうしようとしたのでしょう。それが貴方がいじめられた原因かどうかは分からない。しかし、父親は吐口としての貴方や私に依存していたし、今も次男から母親に至るまで今も汚いやり方を使ってまで依存しています。
貴方の物語はきっと私が拾わなければ誰も救うことなく、意味なき無駄なき命として誰の目にも止まることなく葬り去られたことでしょう。貴方が私に依存しなにを求め、救われようとしたのかは分からない。
しかし、貴方はこうやって不幸な形で命を落とし、私たち家族のところへ帰ってきた。母親父親へ。この遺骨を大切にしてください、自らの深き反省と、怨恨へのお祓いのために。
三男 ○○
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