イメージについて/足音に影を落とす (白と黒の考察)/洗貝新
を考えてみましょう。
足音とは、もちろん、これは路面に対して歩いていく、または歩いてきた靴の音で、そのことに影を落とす。とはいまを歩いている、または歩いてきた人生に対して影を落とす。と考えられます。では影を落とす、とは一体どういうことか、これが影が差す、あるいは影を差す、ならば人生に対して不安感が募る、ということに受け取れるのですが、影を落とす、となればその意味はさらに強くなります。不安感がより現実のものとなって自分に対して現れてきた。といっても過言はないでしょう。
つまり、足音(跡)に影を落とす。とはこれまで歩んできた人生の土台に、暗い不安定な成り行きの予感(予想)がする。または映し出され見
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