冬が終わり現実の春が来る/山人
、二階が居間で三階が寝室などとなっている。よって一番高い所はかなり怖い。落下したら命を落とすこともあるだろう。一応ザイルを用意し、怖いときには使うようにした。
毎日深夜に近い時間帯から除雪作業を行い、無人駅のホーム除雪に精を出し、帰って再び自宅前と家業宅後方の機械除雪に明け暮れて一日が終わるという日々が続いた。
駅除雪について、今冬、JRは一切を下請け業者に委託し、我々は少ない人員で過酷な手作業の除雪を強いられた。その結果として無理をしすぎ脛骨筋の腱鞘炎になってしまった。無理をすると体が壊れるという危機的自覚症状が未だ発生しない年齢なのであろう。それとも肉体が老化し、普通なら腱鞘炎にならず
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