ユーブガッタフレンド/Porter
いつもと同じように
僕が帰るのを待っていたきみは
ソファの端っこに頭を乗せたままで
その小さな心臓は
微かにきみに温もりを残してくれている
いのちに終わりがあることを知っていても
時計が僕に教えてくれなかったこと
きみを濡らす雫が
ことばの代わり
あの狭いケージの中から
きみは僕を覗き込んだ
無理矢理に縫い合わされたお腹の傷
それだけで
きみの過去が知れるようだった
僕の近くへ来たきみは
少し怯えながら頭を撫でさせてくれた
きみの名前は決まってた
ユーブガッタフレンドって歌は
僕がきみに知って欲しいことすべて
だから彼女の名前をもら
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