やさしい絶歌/秋葉竹
 
静まりかえった心の奥の奥

冷たい風が
ゾクリッとさせる諦念を胸に
グサリッと深く深く
このまっしろな属性を突き刺したもんだから


ごめんね。


もう、闇夜の深海にこの身を
委ねてしまいたくなるんだ


月を
みあげると
それが満月だろうと半月だろうと
いわんや
それが新月だったとしても

心にそっと
鈴のね、が鳴るよ。

すべてをすべてに委ねる臨界。

今日が明日へ、続く、絶対。

誰よりもおどろいたのは
宇宙の存在の捉え方だよね。

宇宙が、木造だなんて。

いったい、どんな風に想いつけるのだろう



神さまがやさしければ、
いいな。

罪人が許されれば、
いいな。


それがやめられないゲームなら
涼しげに終了のベル
鳴らしてくださいませんか、
ねぇ、神さま?




もし夜が
すべてを許してくれるなら
いついつまでも歌に溺れる









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