[空気頭の研究]6  安倍元首相は殺されて当然だったのか?/室町 礼
 
が廃墟になれば財務省の役人を
片っ端から銃殺してその骸を皇居のお堀端の柳の木に吊るす
というような詩をむかし書いたことがあるので
私的なテロ行為を思想的、法的には指弾しても行為者の身勝手な真情を
文学としては否定するつもりはありません。小説の中では愚かな暗殺者の
心情を心をこめて描くこともあるでしょう。
ただ、他人がなしたテロ行為を、何もなさなかった者がコタツに入って
称賛するようなことはあまりにも卑劣じゃないかと思うのです。
仮にわたしが財務省の役人を片っ端からテロっても、コタツに入った他人から
称賛されても不快です。それこそ『異邦人』のムルソーのように処刑場に
ひかれる罪人
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