[空気頭の研究]5 凶暴化するサヨクリベラル /室町 礼
家、詩人、映画監督、評論家、思想家たちでした。
えー、知的特権意識やその優越性で庶民大衆が見えなくなった連中の登場で
正直わたしごとき愚鈍な才覚では手に負えない事態となってしまったわけです。
わたしごときに彼らほどの才覚や知性があるわけではありません。
わたしはただ、現実をみるさいに小動物のように怯えて用心深く愚直に反応するだけです。
太宰治の小説『人間失格』に、主人公の大庭葉蔵が子どものころから道化を演じて
自分を隠し傷つきがちなこころを外部から守っていたという告白があります。
中学に入っても生徒から先生まで見事に騙して人気者になっていたところ、ただひとり、
少し頭の足らない
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