自然と、人間/鏡文志
人間は、自然の一部である。
全体は部分の連なりから、なる。
全体に答えはなく、全体に対して求める答えは、個々の出した集合体としての塊への俯瞰により、得ることが出来る。
つまり全体に答えを求めることは、協調し、妥協し、譲り合い押し合いへし合い、そうすることでしかあることの出来なかった個々のものとしての人間の観察し、記録し、計測することにより万能足らんとしようとしてきた姿を現しているとも言えるのである。
人間は自然の、一部である。
人間は自然には、敵わない。
つまり、今までしてきた話を踏まえて言えば、部分は全体に対して敵わないと言っているに等しい。
どれだけ早く走り、どれだけ賢く生き、ど
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