NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『テオと猫ガミ』全/?任勇梓 Takatoh Yuji
「カンテラは、俺の全てなのです」作者談。2021年からだつたかな、アメブロに、tsuyutsuyuseigetsuと云ふ名義で、『カンテラの1ダース』(これが第一ピリオド)ぽつぽつと掲載し始めて、早4年の歳月が経ちました。そのピリオド3に当たるのが、今回のシリーズです。
〈憤慨す姑息なる遅出しの春 涙次〉
【?】
木嶋さんの讀み通り、谷澤景六の『かぼちやの馬車に乘つて』は、第XX回芥川賞の候補作となつた。いろいろ忙しい中、閑を見付けて、でゞこと散歩に出たテオである。
電信柱に貼り紙。「うちの猫を知りませんか?」迷ひ猫か…。猫溜まりに足を向けた。でゞこは平氣で野良と交
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