夢で逢いましょう/秋葉竹
晴れ渡ったまっさおな空
雪が止んでいる雪山のいただきから
みおろすだれかが住み生きるミニチュアの町
なんて美味しい空気なんだろう
あたまのなかに冷たい風が吹いた
いきかえるってこういう清々しい鏡面
あたたかい部屋をふと想い
青空をみあげて夜空をこいねがう
おそらくそのころになれば私は
夜風に成ってこの世界に吹き抜けるのだと
ほんとうにそんなふうにシルバーな笑みを
わらえる気がするいただきの堕天気分に
小一時間ひたらせてもらえる冬のいただき
いきかえるってこういう鋭さの痛覚
美しいだらけのこの世界に吹き抜ける
すこしロマンチックな風に成りたい
自由な涙ってためらいもなく
こんなふうに流れるものかと知ったいただき
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