NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
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テオはPCを見て云つた。「兄貴、例の藤弁護士が、面會を求めて來てゐますが」カ「さて、だうしたものか」テ「だうせ恐喝の類ひでせう」カ「それも併呑して、この問題を一氣に片付けてやるさ」テ「? だうやつて」カ「まあ見てのお樂しみ、さ」
カンテラは、今は「鬼キ」が藤何某に取り憑いてゐる事を悟つてゐた。數日間の「鬼キ」との死闘のお蔭で、免疫が出來た、と云ふか、兎に角「鬼キ」の出方は分かるやうになつたカンテラだつた。「鬼キ」が藤に取り憑いて、何をしやうと、絶對に斬る、とつ捕まらぬ方法でな。さう心に決めた彼であつた。
案の定、藤は「俺に一千萬渡せば、訴訟は取り下げる(實際は取り下
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