NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『水と空氣と花と』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
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梅林で呑めや歌えや、はカッちやんの大袈裟であつた。たゞ梅咲き誇る早春を樂しむ、しめやかな會、となつた。酒はカッちやんの調達なので確かな品、である。お重は悦美が澄江さんにアドヴァイスされながら、惡戦苦闘して拵へた物。皆、貝原社主も含めて、幹事であるカッちやんがチャーターしたマイクロバスに乘り込み、現地に赴いた。安保さんは流石に緊張の面持ちだつたけれども、カンテラ一味は割と磊落に、自由闊達に貝原と交流した。
「で、私にお話しつて何でせう?」とカンテラ。「それがですな、貴方の自慢の剣で、叩き斬つて貰ひたい男が一人、をるのです」と貝原。カ「…私は所謂暗殺屋ではないつて、ご存知ですか」貝「
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