剪定/201
 
が沈む前に

雨が降るこの星に生まれて良かったと
いつか笑いながら幸福を噛み締める
そんな日が来るかどうかなんてのも考えた事がない

雨が降るこの星に生まれて良かったと
何を信じるかも分からないまま
いつか誰かに認めさせたいだけなのかもしれない

目を閉じてじっとしていればそのうち眠れるさ
ろくに仕事もないほど貧しくたって
命ひとつさえ奪おうとする人非人ばかりだったって

起きられなかったら死ぬだけだよ
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