血の動乱/ホロウ・シカエルボク
 
んだよ、すべてに通ずるドアを開け、手当たり次第に全部だ、必要なものはいつまでもそのまま開いているし、要らないものは知らない間に閉じて二度と開くことが出来ないように施錠されるだろう、闇の中で、開いたドアの前で、なにを考えるのか―うんざりするほど長いゲームの、先が見えないシナリオだ、フローチャートを探すのは止めて、思うがままに動き続けていれば、その本質はいつか肉体に溶け込んで語りかけて来るだろう、その時俺は歓喜の叫び声を上げて、今まで見たことも無い一行を書き始めるのさ。


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