血の動乱/ホロウ・シカエルボク
 
し、俺自身もそういう論調で書いたこともあるけれど、だけど、イコール終点という意味のみではないはずさ、それはあくまで現時点としての答えであり、それはつまり、次へ行くための過程だということだ、必ず通過しなければならない地点―チェックポイントのようなものと言えばイメージし易いだろうか?要するにさ…答えそのものに重きを置くのは良くない、って話なのさ、それは確信であっても参考資料程度に留めておかなければならない、それにこだわり過ぎると本当に終点になりかねないぜ、闇の中で目を開け、そこで捕らえる景色はもしかしたら視覚の範疇ではないかもしれない、けれど、その先にあるものを見つめているのはやはりふたつの眼球なんだ
[次のページ]
戻る   Point(2)