語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
 
1819年生まれ、1892年没で、ホイットマンのほうがディキンスンより10年ほどはやく生まれ、5、6年ほどあとに亡くなったのであるが、二人の詩人の詩のなかで、「原子」という意味で用いられている atom という言葉が出てくる箇所を比較してみよう。
まず、ディキンスンから


Of all the Souls that stand create─
I have elected─One─
When Sense from Spirit─files away─
And Subterfuge─is done─
When that which is─and that which wa
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