あわくしろい日々/パンジーの切先(ハツ)
をもつれさせたまま、
ベッドへ沈む、
まいにちが儀式のようにぐるぐると回り始めて、
わたしたちのつくったくらいうさぎが、
(ほんとうのほんとう)を
囲んで踊る夢、
あたまの中に、
透明なひとかげが満ちて、
わたしはアルファベットマカロニの一粒になって遠くへ流れていく、
これも、夢、
すべての夢が、あわくしろくて、
うっすらと、おしろいが振られている、
わたしがげんじつへかえるとき、
"わたしたち"はどこへゆくの、
小庭のいりぐちが、あまい匂いを放って、
それは、ただ水仙の香りだった、と
種あかしされるとき、
夢がさめて、シーツが剥がれる、
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