しろいいき 2/秋葉竹
 


いつわりの夜が終わって
首すじがうすくよごれ
ひとときのキスの声だけ
あかっぽくむねにしみる

髪の毛を赤色に染め
睨みつけ朝を走るの
しぶきとぶアスファルト踏み
しろいいき吐きだせば月

いちめんにひかり煌めき
いちめんにひとの残り香
いちめんに孤独およいで

さむいとき駆けぬけたのち

また駆ける黎明のなか
地を蹴ってジャンプするわ







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