悪しき平等のなかで共創を加速させる為には/足立らどみ
 
種で攻撃が始まり、最終的に崩壊してしまう――そのプロセスが「行きすぎたオートファジー」とも言えるでしょう。
創作には自己表現の欲求が伴うため、時に競争心や承認欲求が高まります。その結果、他者との比較や評価への過敏さが増し、個々の創作者が「自分の作品が認められたい」という思いから他者を無意識に否定しがちになることもあります。そして、少しの批判や感情の衝突が、集団的な攻撃へと拡大することがある。これが崩壊のきっかけになるのです。
また、創作系サイトは創作物に関する純粋な情熱が強い分、「正しさ」や「良し悪し」を巡る衝突が発生しやすい場所でもあります。ある種の「文化的ヒエラルキー」や「ジャンル間の壁」
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