悪しき平等のなかで共創を加速させる為には/足立らどみ
現象を招きます。
たとえば、ネット上での過剰な批判や「正義」の名を借りた攻撃は、相手の人格や存在そのものを否定し、議論を超えた排除に至ります。その結果、互いの意見を深める場ではなく、ただ「正しさ」を巡る消耗戦となり、新しい価値や文化を生むことは難しくなります。
「悪しき平等」がここで加速するのは、「誰もが平等に発言できる」という建前が、責任や敬意を伴わない発言を正当化する点にあります。そのため、本来必要な「敬意を払った議論」が駆逐され、短絡的な「勝ち負け」の論理だけが残る。このような環境では、ネット文化は次第に自己崩壊の道を辿りかねません。
解決策としては、「共創」を重視する文化を意識的
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