風のうちがわ/よるもと
 
、きみたちは子どもだったことがある。ひとつの飛び交うことばのおおきさが、うちゅうほどはかり知れない時期がある。きみたちはずっとずっと存在しつづけるし、これからもずっとわかることができない。

あなたは誰にも触れてほしくない。心臓に雪原が生まれる。(冬は時間が止まるのですきだ、いつかみた洋館の夢も近いのだ、きっと、)歌を叫びたくなる。あなたは誰かを求めたいが、風も吹かない。 (問いかける)あなたは存在するのか、(する、)(している、)

 __どうして花火は上がる。根本的問いを胸に抱えて走り回っている。/いつ爆発するかもわからないのに一晩じゅうそれだけを大事にかかえて/明日の光を探し求めている。

 再会 をしよう
だれのことも信じたくないけど 確信をもてる行為としてあなたが存在しつづけていられ
るよう あなたはつづる
 爆弾を抱えたまま 走り続けて止まらないまま あなたはつづることを続ける



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