掌/201
 
から 言葉が話せないわけじゃ
ないんだなぁ
星座の瞬きで 目を覚ます
あなたの足音が言う

妬んでるのよ いつも 誰かを凄く

大空を舞う鳥達のように
目的地を知っていれば良かった
あの小さな頭の中に詰まった地図からは
言葉という言葉が失われていて
だから誰も道に迷わないで飛ぶことが出来る

そう在りたかった

ゆっくりと
ゆっくりと
枯れていく
永遠のいのち
掌のうちに

ほんの一度の瞬きで枯れる 永遠の いのち
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