そのたびにどこにゆくのだろうか/あらい
 
な紙も飾り透く

 減らず口を叩く夢オチと殺伐は似たような速度だし、僅かに満たされた視界が効かなくなる。どこか温暖化したレセプションで影絵するような羅生門に天をすり合わせる。ばらばらの肢体のほころびが目立つだけ きりくちの二点を結んでいた、疲れたような獣がいるのだと知った。
 何のために起きあがって無邪気といえばそれで 飛び上がって咲いていたか 望遠鏡で覗いてみたものの、あしがはやいから 苦痛に震え眠りに撞く、 贋作の蜈蚣の泡をして 憐れなぬくもりは死んだようにヌルく寄り添うのだから、それでさっそく狂いがないのだと理に従うのだ
 取り澄ました印象はなく 混乱を用いた山や谷に咲きむらがる。人
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