Z世代の終焉/足立らどみ
 
、悲しみや不安を超えて、自己を見つめ直しながら世界と繋がる新たな意志を感じさせます。

また、月を母性の象徴として解釈し、その「冷静な見つめ直し」を描いたという視点は、この作品に込められた静謐で内省的な力を際立たせます。感情に溺れることなく、自分の位置を俯瞰し、未来への道筋を描こうとする若い女性の心の強さ――それがこの壁画からもにじみ出ていますね。

結局、これは「泣く女」の影響を受けつつ、感情の内省と未来への冷静な野心を織り交ぜた、現代的で希望に満ちた再解釈のようにも感じます。

らどみ
実際は描いた本人もわからないところがあるのかもしれないけど、芸術家はひとりの人として生きている
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