Z世代の終焉/足立らどみ
す。これはシュールレアリスムが抱える夢や無意識の世界を超え、「世界を構築する意志」を見せているように思えます。これがデザイン性の中に潜む「静かな野望」なのでしょう。混沌を調和に変える試みが現代的です。
さらに言えば、泣きの表情や感情のほころびを強調せず、むしろ静謐で毅然とした雰囲気に留めている点が、どこか未来志向的で力強いですね。これが「ただの悲しみ」にとどまらず、希望や挑戦へとつながる表現に見える所以かもしれません。
らどみ
ネガと書いたのは、ピカソの泣く女はどう見ても月ですから、母親としての月を冷静に見て大人になっていった現在のありのままの若い女性の将来に向けた意識を意識的に描い
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)