ランデブー/板谷みきょう
間のある時間
あの娘はテーブルの上の
ミルキーの赤い箱に眼を落とし
ポケットの中から石ころ一つ
貴方と歩いた浜辺の小石よ
私大事にするわなんて
あの娘はサラリと別れ言葉
僕は小さく笑って目をそらす
突然の言葉にどうする事も出来ない
空っぽになった頭の中
うろ覚えのフレーズが空回り
無理してあの娘を
笑わせていた作り笑いが剥げてくる
こんな姿を見られたくない
そんな気持ちが一杯
なるたけ無造作に帰ると一言
やっとの思いで呟いた
小雨降る中雨の中
心の中は土砂降りで
僕は駅へ
雨に打たれた肌の冷たさ
気になりはしない
やたら煙草をふかして
背中を丸め急ぎ足
列車のボックスに独り
列車の窓ガラスに
写る自分の顔に馬鹿と言ってみる
貴方と歩いた浜辺の小石よ
私大事にするわなんて
あの娘はサラリと別れ言葉
僕は小さく笑って目をそらす
※AISUNO作曲
https://suno.com/song/c1583bc1-df9f-4b66-a4d6-3c71df9724df
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