風の音/201
 
っくに終わった時代の価値観で
なにひとつ残さない事
それが意味があるという結果になっていく皮肉

全ての物はもう世界にあったのに
ないとかあるとか言って
おもちゃ箱を引っくり返した様な騒ぎで
毎日がクリスマス

守るべきものなんてもう何一つない
本当にあるそのすべてと
すべてなんていうまぼろしと
あなたはやっぱり人間のままで人間の話をしたがる

後悔したらいいのかもしれない
後にも先にもこれっきりの命
もっと素晴らしいものがあったって
もっと美しくなれたって

神様から貰ったものは神様に返っていく
人間ははなから何一つ所有できない
できると思っているから間
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