スイッチを切れ、稼働音は邪魔にしかならない時だってあるさ/ホロウ・シカエルボク
 
出来る、そういう意味で言えば、好きに動き続けることこそを人は自由と呼ぶのかもしれないね、じゃあ俺はいったいなんなんだ?って聞くのかい、そうだな、便宜上詩人だっていうふうになっているけど、俺は自分の書いているものが詩だとは思っていないんだよね、なにものでもないヤツのなにものでもない言葉さ、でもそれはもの凄く自由で、気まぐれな喜びに満ちているんだ、それだからこそ…それだからこそ俺の背後には、沢山の言葉の残骸が散らかっているんだろうな、そんな光景こそがもしかしたら、この世で一番ポエティックなものかもしれないなんて、そんな纏め方はご都合主義に過ぎるってもんかね?


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