ランタン(蜜柑が光る夜)/らりるれろ。
言葉を
落とした
気付かない
人たち
有り余る余白は
透明色に…
彩られつつも
黒に程近くなってゆく
いつしか
すっぽり
街は影に埋まり
人々はココロ明滅させ
まるで星空!
会うべき人々は
すれ違い肩ぶつけ合い
招かれざる者どもは
体を絡めた
灯った結び目に
カラダを温めていた
何か間違いつつ
赤錆を増やしつつ
全部何もかも
詰め込んでぱんぱんに
腫れた夜行列車
だけれども
進む進む
あり得ないくらい
貧乏ゆすりで
さざなみアメリカン
コントラストは多分嘘
カフェインは
僕に
だんだん
負けてゆく
何もかも
忘れて 預け物 も忘れて
幸せと
悲壮に塗れ少し
灰に近いテンポ
叩いて舞った
妖精の粉は伝染る
皆空を向いて
歩くから
また肩ぶつけ合う
イマジネーション
でイルミネーション
無理して吐く息、
でも白い
ごろりと
佇む酸味が瞬き弾けそう
ココロは寝かせた
アタマは多分まだいける
気付けない
僕たちはまた
間違い
光る…
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