自由への流動/
ひだかたけし
発光する
水流の内に脈打ちうねり律動スル力、
今や緑鮮やか輝き出る苔生す巨岩の
頂きに煌めく幾筋もの流水を解き放ち、
流水のそれぞれが自ら流路を穿ちつつ
流れの筋を更に自ら見定めぐんぐん伸ばしいき
やがて遥か下方大地へと雪崩落ち注ぎ込み合一し 、
流動凍結する季節のこの巡り来る最中渦中に在りて
薄っすら青み帯びる氷瀑成す巨大な光塊へと結晶する
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