さだめのうた/秋葉竹
 
ほうに
しみ込んでいくからかもしれないね

そこにあるプラスマイナスの終わりかたが
まるで地上で懸命な信頼の素朴さにみえて
小首を傾げて笑っている けれどそれは
もはや耳を塞ぎたい悲しみの最終形態?

その笑顔をみたものは
いつか夢の中を飛ぶ蜃気楼の肉体みたいに
こんなさみしい風に吹かれながら飛ぶ羽根を
だれにも云えないという悲劇だけが
すべてだという意味で終わらせたいという



に苦しまされたりするという
私は一度も幸せなど感じなかったみたいな
いぢわるを云ってみせたくなるほどの



を利用する賢さなど
これっぽっちも持ちやしないというのに








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