さだめのうた/秋葉竹
まるで彼のみるのと同じ
その虹をみたものは
すべてを好きになる運命という
悲しみ、苦しみ、絶望、退屈、
叶えられないマイナスばかりの感情を
すべて忘れてしまうけれど
それで幸福なこころに
なれる訳ではないという斬られかたもある
喜び、楽しみ、希望、熱中、
叶えたいプラスの感情ばかり希っても
いずれすべてを忘れてしまうから
それだからだれもけっして幸福に
なれる訳ではないという斬られかたもある
いっぴきの黒色の蝶が
虹の道をヒラヒラと飛んでゆく道を
無数の蝶々たちが追いかけてゆく
さみしい笑顔が崩れてゆくのは
虹の魔法みたいに君の心の底のほう
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