coincidentia oppositorum/ホロウ・シカエルボク
中にはそういうものもたくさんあるのかもしれないね、表現ぶった娯楽ってやつがさ…数字を集めるだけで得意になれるなんてお気楽な連中だよな、同じことが続くぜ、同じことの繰り返しだよ、でもひとつ作り上げる度に、パラレルワールドを少しずつ移動していくみたいに、ほんの少し何かが変わっているんだ、朧気にそのことを感じながら、また最初のフレーズから書き出せばいい、すべてはそこにある、いったいそれ以上どんな言葉が必要だっていうのかね?まあ、こんなこと並べたところで色々な人間が色々なことを言うんだろうけど、気になるんなら後をついてくるがいいよ、俺の言っていることが少しずつわかって来るだろう…説明なんかしないよ、これより上手く話す方法なんて俺にはまったく思いつかないからね…。
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