デイジー/201
踊っている
猫のひげを引っ張り
羊の角にさわり
龍の尻尾をつかむ
空はどこまでも続いている、なんて嘘だ
もうすぐ新しいビルが建って
ほんの慰めみたいな光さえ入らなくなるこの部屋で
僕は何故か君に腹を立てて
髪の毛を梳く
親の仇みたいに
雪山で暮らすために生まれた毛皮で
湿地帯の湿り気に悩まされる
やっぱりナチュラルローソンが好き
車掌の震える声音
アナウンスは誰よりも速く終点に着くと言ってるけど
仔細が分からない
仕方がない、時間が無さ過ぎるんだ
詩を書くのになんて
特別なんの才能もいらない
一緒に眠ろう
夜も朝も昼もずっと眠ろう
ふたりで
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