球体より(強い光として)/らりるれろ。
 
夜空を 見上げる
天井に一等星が引っかかってる
彼は落ちたいのだ きっと

朗らかな陽が 差す体育館
バッシュのスキール音と共に
滝壺へと 投げ込まれたいのだ きっと

空の境界がないのならば
僕は 今も 僕ではない

あれよ あれよという間に
運び出され縛られ
こう 眺めるんだ

彩りの墓場 たる空を
ふと 家庭の吐息が 照らし始める
浮かび上がる 幾千の指紋
ちらちら 煌めく微塵たち

大きく ひろがり続ける銀河 すら
既に採掘され切って
僕の ツルハシが 折れる

日々の境界が無いのならば
僕は今日とて 僕を 頭から握り 潰し
あらま と言
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