夕暮れに子猫を捨てる勇気を僕に/らりるれろ。
唇に映る空
は真っ当な深紅
電信の糸は宙を割って
ページを送る
永遠の最期の方で
氷を溶かしつつ
正気の沙汰
を満面に浴びながら
青空の日
を消費する
腫れぼったい頬
斜めった実家に爪一つ
で、引っかかる今
段ボールに埋めた
土も被せた
誰かが拾ってしまえば
それは きっと
ウェポンオブマスディストラクション
ぼんやりと朽ちてゆく者を
増やす 増やす 増やす
空の水槽
で金魚を喰って
何かを吐き出した
紙飛行機
落ちた
燃えた
何を祈る?
僕の顔したラヴドールに
あのね
あの ね
あの瞳にはね
無限の宇宙
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