リスカ少女/ひだかたけし
 
自分が母親にフライパンで炒められ続ける
悪夢を繰り返し繰り返し観させられ続けて

遂に自分を自分で傷め罰し始め続ける
少女の右腕はパンパンに膨れ上がり
自ら罪を犯したのでは無く
母親から罰せられる自らを罰す

罪無き罰から罪責感の逆流し続け
自らの肉身切り裂くを繰り返し

彼女の魂、その束の間だけ救われて

魂の自我意識の肉身から自立する以前に、
肉身ごと炒められ傷め付けられ続ける彼女に

究極の救済など全く以て無に等しく
 
あるのはただ自滅スルのみだ、、、



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