心が騒ぐままに/ホロウ・シカエルボク
 
になって言葉を突っ込むことはしなくなった、それは結局勢いだけのものになるからだ、出ないときは出ないでいい、その方がムラが無くなる、もちろん、最後まで一気に書くべきものもいまだってよくあるけどね、今の俺は割と、均等に削られた円柱みたいなものを作りたいと思っているんだ、それが出来た時の満足感って、結構凄いんだよね、若い頃のように感情任せで、スピードの中で思いのままに言葉を並べるのも楽しいけどね、でも、それだけじゃ満足出来ないんだよな、なにしろ俺は貪欲だからね、いろんなものを求めてしまうのさ、そうして身に着けた様々なエッセンスは、後々ひとつの手段としてまとめられていく、別々に存在していた要素が同時に展開
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