心が騒ぐままに/ホロウ・シカエルボク
 
んな線も引かれていない真っ白な紙なんだ、ね、少しでも安全な足場を求めた方の負けだぜ、そんな風に考えていた方が自然に書いて居られるはずさ、これはあらゆる表現に言えることだけど、「こうやらなきゃいけない」なんて決まりは本来無いものなんだからね、道に迷ったら根源に戻ればいい、そしてそれは何かと言うと必ず欲望なんだ、欲望と寄り添うこと、欲望と心中すること、俺がやるべきことはいつだってそれだけさ、正当か不当かなんてどうでもいい、ただ生きることに正しいも間違いもあるものか、そうは思わないか?主張という名の自己弁護を繰り返すのはよせよ、必死になればなるほど見苦しいだけだぜ、俺は手を止め、少し頭を休める、ムキにな
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